オートバイショップで働くお姐の日記です。

続・バイク屋お姐日記

ce jour

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その子はお店に入って来た時から
何か違ったぴかぴか(新しい)
「かわいいですね~黒ハート何歳ですか?」(*^0^*)←テンション上がるグッド(上向き矢印)
「1歳になったばかりで、立ったのは9カ月なんですが、
歩き始めたのつい数日前なんですよぉ。」
「うんと・・13センチ位?」(*^0^*)←一応お母さん経験者
「よくわかりますねグッド(上向き矢印) 13です。」(靴のサイズ)
彼は店の中を楽しそうにトコトコ歩きまわり
お父さんがバイクを見ている間中、お母さんは必死になって
ついて歩いていた。
一般的に1歳というと、家族以外の知らない人に対して
警戒心を持つのはよくあることだが
その子は、入って来た時になんとお姐に満面の笑顔を見せたのである。
「おばちゃんと遊ぼぉグッド(上向き矢印)」(*^0^*)/←いや、おばあちゃんだろパンチ
そして、お姐はまんまと遊んでもらった(*^0^*)←おいおいたらーっ(汗)
「本当に愛想が良くて、ニコニコしていて、この年代のお子さんにしては
珍しい位ですね。」(*^0^*)←遊んでもらって超上機嫌爆弾
「実は妻の実家が宮城で、里帰りするとすごい人数の親戚と住んでいるので、
多分そういう環境にいたから、人慣れしてるんだと思います。」
「ちょうど1年前、実家に帰って出産したら三時間後に津波が来て
この子抱えてスリッパで逃げました。
この子は震災のさなか生まれた子なんです。」
「そぉだったんですか・・・。」
お父さんはお姐のお店でバイクを購入して下さった。
「ぢゃあ、また遊びに来てね」(*^0^*)/←すっかりトモダチ気どり爆弾
「お姐さんにバイバイできる?まだ練習中だからムリかなあ・・・たらーっ(汗)
が、なんと彼はお姐に向かって笑顔を見せながら
リアル「バイバイ」をしたのだったぴかぴか(新しい)
「あグッド(上向き矢印)  人に向かって「バイバイ」できたの初めてグッド(上向き矢印)すごーい、「バイバイ」できたねグッド(上向き矢印)
お母さんは嬉しそうだった。
みんなそれぞれ日常があり、大きな行動をすることは
なかなか難しい。
が、思いを持ち続けることをやめなければ
日常を送りながらもできることはあるはず。
来店が重なり黙とうすることができなかったが
犠牲者の方のご冥福と
彼の健やかな成長を心から願うお姐である。

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