それは、中部国際空港の最終便の中で
休日に墓参りに行った京都の本屋さんで買った
『超訳 般若心経』を読んでいる時のことだった。
最終便なので、滑走路はすいているはずなのだが
なかなか離陸しない。
やっと滑走路につき離陸態勢に入ったのだが
ジェットエンジンのパワーが弱い??
案の定、離陸は中断されアナウンスがあった。
計器の不具合で離陸を中断し、やり直すとのこと。
(いやーな予感的中)
ド平日の最終便はすいており
機内は羽田で国際線に接続すると思われるおばちゃんのグループと
家族連れがぽつぽつ、その他は、お姐も含めて仕事で
乗っている人たちと思われた。
が、一人でいるビジネスおばさんは見回してもお姐だけだった(*^0^*)←浮いている
その後、しばらくしてまた離陸のアナウンスがあり
滑走路に入った。
機体は加速していく
(やっぱパワー弱い気がするなぁ)
ずるずると加速し、間もなくV1に達するな・・と思った瞬間
逆噴射
離陸は中止、なんと滑走路上に急停止したのである
最近はあまり飛行機に乗らないお姐だが
セレブ時代は、かなりの頻度で乗っていた。
それでも横風が強すぎてのゴーアラウンドの経験はあるが
離陸中止は初めてのことである
その後、機内には沈黙が流れ・・・再びアナウンス
「当機は計器不良のため、再び離陸を中止いたしました。
これから整備に入り終わり次第離陸いたします。皆様には大変
ご迷惑をおかけいたしますが今しばらく機内にてお待ちください。」
(いや、おろしてくれよ )(^0^;;;
そうしてお姐は2時間以上機内に閉じ込められる羽目になったのである。
(2回離陸できなくて、さらに修理して無理やり飛ぶって、結構ヤバいな。。。
夜遅いし、機材ほかにないんだろうなぁ。。。)
周りの乗客が一斉に携帯の電源を入れ始めた。
(そうだ、お姐も)
「いろいろありがとう。良い人生だったよ。
逞しく生きてくれ。ママ」
っと同居人・小に送った(*^0^*)/←ちゃっかり遺言
「マジか、生きて帰ってくれ!」
っとすかさず返事が返ってきたが(笑)
念のため、代表にも、、と状況をメールしたところ
「やめて、明日にすれば。」
っとのんきな返事が返ってきた
乗客のお姐に、選択肢はない状況なんだが
いつものお姐なら、間違いなく
「たった今、降ろせ!」と騒ぐところだろうが、
読んでいた本は何しろ『超訳 般若心経』である。
遺言もしたし、あとは本でも読んで心穏やかに
残された時間を生きよう、、という心境になったのである(*^0^*)←勝手に悟る
あ 結末ですか?
そりゃ、ブログ書いてるくらいなので生還してるにきまってるぢゃないですか(*^0^*)←いばるな
結局、ないと思っていた違う機材に乗り換えさせられ
日付が変わってから羽田に降ろされたお姐である。
ちなみに、深夜すぎたせいか離陸から着陸までほぼ最短時間の30分
羽田で上空待機旋回なしで降りれたのは初めての経験である(*^0^*)/←よろこぶな
また乗ろうっと(*^0^*)/←新幹線で行け
読書はやっぱり素晴らしい?・・・の巻
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