普通に考えたらこんな悪天候に
車で出勤することはしなかったお姐だが
よりによって17年ぶりの大雪の日が
同居人・小の成人式にあたり
振袖姿の同居人・小を区役所に送ったことが
全ての始まりだった。
区役所の回りはタクシーや送迎の車で
ごった返していたのだが、同居人・小を降ろして
通勤路に向かうため裏道を迂回したところ
既に坂道でスリップして身動き取れなくなっている車が
数台、道をふさいでいた。
お姐の車は、最近乗り換えたばかりだが運よくFF車である。
FRに比べたら雪道は強い。
が、道をふさいでいる車もまたFF車であった
車の運転もバイクの運転もどうやら基本は同じようである。
ライスクでK先生に口をすっぱくして教えられた
凍結している路面でも発進できる方法を心がけたところ
ATの車でも坂道も難なく発進でき、問題なく走っていたお姐である。
ところが、店に辿りつくまでに、恐ろしい災難が何度も降りかかってくることを
この時のお姐はまだ知らなかったのである
本数が少なく踏切渋滞がほとんどない世田谷線を通過しようとしたところ
踏切手前から大渋滞が発生。
30分近くかかってやっと踏切を渡ろうとしたところ
なんと、踏切の手前で1台の車がハザードを点けて動けなくなっていた。
(これか・・・・)
その後、ゆるい下りのカーブの道で、前の車がスリップし、斜めに坂を下って行った
ゆっくり走っていたお姐の車も、前の車が作った道に乗っかり
同じように滑り始めたのだ
ブレーキを踏んだが、タイヤが滑り始めたら当然効かない
ハンドルも効くわけがない
(お姐ピンチ)
とっさに出たのは、車でいうとカウンターを当てるという動作だったが
後で考えるとこれまたライスクで散々教わってきたコーナーでインに切れ込みすぎた
時にバイクを立ち上げる動作であった(笑)
ライスクおそるべし(*^0^*)/←喜んでる場合か?
タイヤはグリップを取り戻しギリギリで停止できた。
(ほっ・・・)
しかし、災難はまだまだ続く
裏道があまりに障害物(動けなくなっている車)だらけなので
環八に出た時のことだった。
雪は吹雪に変わり、環八はまったく動かない。
走れないので雪が飛ばず、ワイパーの動きが鈍くなって
遂には前が見えなくなってきた
時々車から降りてワイパーの軌道を変えてしまう雪を
手で除去しながら動くのを待っていたお姐である。
(&ヒマなので写真撮影(*^0^*)←)
いつの間にか、チェーン無で走っているのがありえない程の雪の量に
なりつつある
100メートル走るのに30分はかかっただろうか?
ふと見ると大木が倒れて環八の左車線をふさいでいた。
(これか・・・)
この調子では甲州街道にでるのにあと2時間はかかると思われ(いつもは5分)
やむを得ず又しても途中から裏道に入る。
ところが、、、お姐と同じ考えで曲がったと思われる前の2台が
曲がったとたんにズルズルし始めた
先頭車は、途中で奥様らしき人がでてきて車を押し始めた。
が、どうみても力の問題ではなく、ご主人の運転の問題である
結局押してもダメで、路肩により先に行け、、という合図を出した。
続く、2台目は、追い抜きしようといきなり急ハンドルを切り、轍に乗り上げこれまたスリップ
バックしてはまた急ハンドルのまま発進しようとし、そのまま身動きが取れなくなる
やむを得ず、3台めのお姐は2台を抜かせてもらい、一人、細いカーブを走り始めた。
ここは世田谷区ではなく、もはやどうみてもただの雪山である。
鹿やイノシシが飛び出してきてもお姐は驚かなかったであろう(*^0^*)←
甲州街道へあと数百メートル・・というところで、2台の車が立ち往生?
どうやら、前のRV車でけん引して離脱しようとしているセダンだった。
追い越しをするにも、轍がスゴイため、下手にハンドルを切ると
ドツボにはまり、非常に神経を使うのだ
やっとの思いで甲州街道に出られた
道は、雪山(爆)に比べればかなりマシである
が 今度は 隣の車線を走っていたバイクがいきなり転倒&お姐の車線に
ころがってきた
ハンドルをまっすぐし迷わず急ブレーキ
心臓バクバクで停止
(勘弁してくれよぉ~)
バイクは諦めるかなと思いきや、何事もなかったように起きあがり
お姐の隣を抜いて走って行った。
(コワイよぉ~)
お姐は下り車線を走っていたのだが、上り車線が異常な渋滞?!
ふと見ると、大型トレーラーが上り坂の手前でくの字になって道をふさぎ停止していた。
ドライバーはチェーンならぬロープをタイヤにくくりつけている最中で
おまわりさんが交通整理をしていた。
(そりゃ、登れないだろう・・・)
かくして、いつもは1時間のところ、3時間かかってやっとの思いで店に到着したお姐である。
物語はここで終わり、、、と思いきや
行きを超えるキョーフが帰路に待ち構えていることを
この時のお姐はまだ知らなかったのである
ちなみに多摩方面にトラックで出ていたゴリちゃんは、
いつもは往復2時間程度のところを
5時間半かかって帰ってきた
店は、大雪にもかかわらずお昼頃に来店が多数あり、忙しかったようだが、
悪天候のためスタッフの帰路の安全を考え18時で閉店とする。
しかし、、、路面の凍結は刻一刻と始まりつつあったのだ
そんな中、またしてもお姐・ゴリとも車で帰路につくこととなる(笑)
幹線道路は、それなりに交通量があったので、大したことないだろう、問題は
自宅付近の裏道、、とたかをくくっていたお姐であるがこれが
とんでもない話だった
甲州街道は、雪の量は少なくみぞれ交じりの雪が残っていたが
それが凍り始めており、気を抜くと4輪ドリフト状態?
首都高速高架下は、雪はほとんどなく速度を出して走っている車が多数。
ところが、陸橋を登った先に微妙な渋滞が発生。
(????)
登り切った時、その理由が判明。
(もし、先に理由がわかっていたら上らなかっただろう)
道路状況→下りの急勾配&右カーブ
路面状況→轍ができている上に全てガチ凍結
(お姐 遂に合掌? (^0^;;;;;)
下手にブレーキを踏んだら横滑り&対向車に突っ込むor高架からまっさかさま?
が、右カーブのため、凍結しててもハンドル操作は必須
加えてすぐ前にチェーン装着でゆっくり下っているトラックがいる
一気に下ってしまうと言う最善の選択肢はお姐にはないのだ。
(どうする?お姐、どうする?)
ゆっくり考える間もなく、下り坂は迫ってきた
追い込まれたお姐がとっさにとった行動とは・・・
ヒューマンABS(別名?高速超微妙ポンピングブレーキ 爆)
タイヤが滑る寸前でブレーキを離す動作を高速で繰り返しつつ
タイヤがグリップしている瞬間にハンドルをカーブに合わせるという動作(笑)
みるみる間に前のトラックが迫ってくるキョーフ&タイヤが滑るキョーフと戦いながら
これは我ながら神業だったとしか言えない(*^0^*)←こんな時でも自画自賛
無事、環七に入ったら、路面は人口スキー場状態(ザラメ雪 笑)
半凍結の長い下りはあったが、先ほどの困難で生み出した技
ヒューマンABSで又しても乗りきったお姐である。
ちなみにこの技を使うと後続車が近寄ってこないことも判明(*^0^*)←メイワク
環七は、普段だったら速攻で駐禁を切られそうなところの
路肩に何台もの車が乗り捨てられていた
ちなみに千葉方面に出ていた代表は、高速を降ろされ浦安のホテルに泊まったらしい(爆)
ゴリちゃんが無事に帰れたかどうかは、、、
神のみぞ知る?
あ 念のため、、、
ゴリちゃん・・・合掌(*^0^*)←コラ!
命がけの通勤?・・・の巻
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